師走朔日

 

 お朔日のお参りありがとうございました。

 

 

 今月のはんこは「紫のゆかり」。藤の花です。

 

 女楽の後、明石の女御(姫君)は「よく咲きこぼれたる藤の花」にたとえられます。

 

 

 

源氏物語の隠された中心には、明石一族の物語が据えられていて、

 

王権への回帰という大願を成就させる明石一族と

 

職位を極める光源氏の物語を通して、

 

住吉明神への信仰が豊かに描かれています。

 

 

 

和歌三神とよばれる住吉大明神の「申し子」明石の君は、

 

物語のなかで優れた和歌の詠み手として登場し、

 

重要な場面では全存在をかけて和歌を詠み、源氏の心をうごかします。

 

そして物語随一の、将来を深慮する聡明な女性であります。

 

 

 

 源氏物語の解説本に、明石の君を重点的に捉えたものは多くは見られませんが、

 

明石の君には作者の紫式部自身が深く投影されているように思われます。

 

 

 

お朔日参りを通して、「源氏物語」「明石の君」の魅力を感じていただく

 

ことができましたでしょうか。

 

少しでもお伝えすることができましたら幸いです。