長月朔日

お朔日のお参りありがとうございました。

 

 

 

 

今月のはんこは「藤の花と二葉の松」。

 



明石の尼君・明石の君・姫君の母子三代は、

 

京郊外の山荘に移り住みます。

 

 

姫君を将来の東宮妃にと考える源氏は、姫君を引き取り、


紫の上の養女にすることを持ち出します。


 しかし、明石の君は幼いわが子との離別の苦しみを思い、

 

判断に迷います。


 

「姫君のために良いと思われることを考えなさい。

 

源氏の君も浅いお気持ちでお考えの事ではありますまい。

 

ただお頼りして、姫君をお渡し申し上げなさい。


将来の后としてふさわしい環境で紫の上が養育なさることが

 

姫君のためです。」明石の尼君は諭します。

 

 

 

明石の君はこうして、3歳のわが娘と離別します。

 

姫君の東宮妃としての入内が決定する7年後、

 

母娘はようやく再会を果たすことになります。

 

 

 

~ 姫君を手放す明石の君と、養女として迎える源氏の詠んだ歌 ~

 

<明石の君>


末遠き 二葉の松に 引き別れ いつか木高き かげを見るべき


 (訳)生い先の長い二葉の松のような姫君がいつか小高い松のように


    成長した姿をみることができるのでしょうか。



 

<光源氏>


生いそめし 根も深ければ 武隈の 松に小松の 千代をならべむ


 (訳)二人の間に生まれてきた因縁も深いことだから、

 

    やがて私たち二人で、成長した姫君とともに

  

    暮らすことができることでしょう。

 

 

 

 

明石の姫君は、将来藤の花にたとえられます。

 

藤の花と二葉の松をはんこにしました。